この度、厚生労働省より、当学会に脳死心臓移植・脳死心肺同時移植の選択基準改訂の通知が発出されました。
今回提示された内容の「(4)前感作抗体」への対応につきまして、「2. 抗HLA抗体検査が未実施又は陽性の場合は、リンパ球交叉試験を実施し、陰性であることを確認する。」については、これまでの方法に準じ「2. 抗HLA抗体検査が未実施又は陽性の場合は、リンパ球交叉試験(補体依存性細胞傷害試験(CDCクロスマッチ)を実施し、陰性であることを確認する。」と解釈しております。
このことにより、心臓移植希望者の大半を占める輸血等による感作症例に対する心臓移植実施は可能となり、心臓移植後の超急性拒絶反応による重篤な状態に陥るリスクは避けられます。
そして、これからもわが国の心臓移植後の好成績の維持と補助人工心臓装着による心臓移植待機を持続させていくためにも「必要な症例に対してはリンパ球交叉試験として補体依存性細胞傷害試験(CDCクロスマッチ)を行い、陰性であることを確認する」システム継続が必須です。
なお、心肺同時移植におきましても、心臓移植と同様に考えたいと思います。
厚生労働省からの、脳死心臓移植・脳死心肺同時移植の選択基準改訂の通知については、こちらをご覧ください。